子供の発達障害を疑うきっかけで多いのが「言葉」ですよね。
「言葉が出ない」「言葉が遅い」とインターネットで調べると、必ず発達障害の可能性が指摘されてしまいます。
ですが、言葉が遅いからと言って必ずしも発達障害と決まったわけではありません。それに、発達障害と一口に行っても、ほとんど健常児と変わらないくらいの子供だっています。
我が家の長男はADHDを持つ発達障害児ですが、確かに言葉は遅かったです。
でも、言葉が遅いことが気になったというよりも、もっと全体的に気になることが多かったように思います。
言葉が遅いというのは発達障害の一つの指標にはなると思いますが、それよりも大切なのはコミュニケーションをとれているかどうかなのです。
言葉が遅い≠発達障害
言葉は個人差がとても大きい部分です。
大人でも、おしゃべりな人もいれば静かな人もいますよね。子供だって、持って生まれた性格がおしゃべりなら早く話す子が多いでしょうし、寡黙なタイプなら言葉をしっかりため込んでから話し始めるでしょう。
実際、我が家の次男はものすごくおしゃべりなんですが、赤ちゃんの時から喃語がものすごく多く、話し始めるのも早かったです。
もちろん、言葉の発達は環境にもよります。上の子供はどうしても聞く会話数自体が少なくなるので、言葉のインプット数が少なくなります。反対に、下の子は、親と上の子の会話を生まれた時から聞いていますし、上に付き合って公園や保育園にどんどん連れて行かれるので、言葉のインプット数がものすごく多くなり、言葉が早い子が多くなります。
言葉が遅いからと言って、必ずしも発達障害とは言えません。
「言葉が出ない」よりコミュニケーション
発達障害の長男が小さかったとき、言葉の遅れよりも気になったのがコミュニケーション能力の弱さです。
例えば、小さいころの長男に一緒に積み木遊びをしよう!と誘ったとしても、積み木を交互に積み上げていったり、一緒にお家を作ったりと言った遊びが長男は出来ませんでした。積み木を渡したら一人でどんどん積み上げてしまって、私が加わっても加わらなくても遊びが変わらないんです。
実際、発達の先生に聞いた話でも、検査の時に積み木を積み上げることができたとしても、相手を無視してどんどん積み上げてしまったり、真似してと言われているのに関係のない物を作ってしまうのは、発達障害の傾向と言われたことがあります。
遊びに相手がいるのを意識できない、コミュニケーション力の弱さなんですよね。
言葉もコミュニケーションツールの一つです。
なので、言葉が遅くても、言葉を使って相手に何かを伝えようとしたり、相手の言った言葉をしっかり聞いて反応したりすることに違和感がなければ大丈夫な気がします。言葉以外でも、目や手ぶりで伝えたいことは伝わりますから、そう言った「相手に伝えたい!」という姿勢があればいいんだと思うんです。
逆に、いくら言葉が早くても、言葉をコミュニケーションに使えていなければそれは問題なんですよね。自分の言いたいことだけ話して、相手からの反応には興味なし。これではコミュニケーションがしっかりできているとは言えません。
「相手を意識しているか」に集約される
子供の言葉が遅いのはすごく気になることですが、発達障害かもしれないと思ったら、まずは子供が相手を意識しているかを見てみましょう。
話しているときに相手の目を見て聞いている・話している、知らない人がいたらその人を気にする、相手と一緒に遊ぶ遊びが出来るなどから、なんとなく分かってくると思います(ちなみに。上で挙げたことは長男が苦手だったことです)
会話や遊びには相手がいることを意識できているかどうか、そこが大切なんだと思います。