発達障害の子供の就学で迷うのが、通常学級か支援学級かの選択ですよね。
特に、知的な遅れはないけれど、コミュニケーション面で心配があるという親御さんの場合、本当に迷うところだと思います。それに、支援学級のことを知りたくても、どこに相談したらいいのかもわからないという人も多いんです。
小学校はこちらから聞かない限りなかなか情報をオープンにしてくれません。
すでに療育に通っていたり、保育園や幼稚園に発達障害のことを相談していれば、多少の情報は入ってくるのですが、そうでない場合は園側もナイーブな問題だけになかなか親に話してはくれません。
でも、もし支援が必要な子供をなんとなく通常学級に入れてしまうと、大変な思いをするのは子供自身です。
そこで、支援級に入れるか通常級に入れるかを決める前にやっておいた方がいい5つのことをご紹介したいと思います。
小学校の体制や就学スケジュールを聞く
まずは、学区の小学校の支援体制がどうなっているのかを知っておく必要があります。
そもそも支援学級はあるのか、何人くらい在籍しているのか、は必ず聞いておきましょう。
また、通常学級と迷っている場合は、通常学級のお友達との交流を大切にしたい親御さんが多いと思います。なので、通常学級との交流はあるのか、休み時間や給食の過ごし方や、科目によっては通常学級で過ごすことが出来るのか、またその時は支援の先生をつけてもらうことが出来るのかなども聞いておくと安心です。
参考記事
就学までのスケジュールを確認する
私が住んでいる地区では、年長に入ったら小学校も保育園や幼稚園も、就学に向けての動きが始まります。夏ごろに園と就学先を決める面談があり、希望がある場合は面談を重ねて、遅くとも11月から12月くらいには最終的な就学先が決定します。
それに向けて、発達検査や診断が必要なら数か月前に病院を予約して・・・と、早め早めに動く必要が出てきます。
そういったスケジュールも必ず確認しておくようにしましょう。
まずは自治体に問い合わせても教えてもらうか、保育園や幼稚園、また支援学級に通っている先輩ママさんに学校の体制を教えてもらいましょう。
支援級の見学に行く
支援級を考えている場合、一度は必ず見学に行きましょう。
教室や先生の雰囲気は実際に行ってみないとわかりませんし、子供を預ける場所を知っておくほうが絶対に安心です。
支援学級がある小学校なら、ほぼ100%見学の受け入れをしていると思います。
私の地域では夏ごろから本格的に就学先を決める話し合いが始まってくるので、それまでに見学を終わらせておいた方が安心です。地域にもよると思うので、見学の日程が決まっているのか、個別での見学が可能かどうか、実際子供たちが勉強しているところを見学できるのかなど、気になることは自治体か小学校に聞いてみましょう。
保育園や幼稚園に相談してみる
子供の就学先を決める上で、通っている保育園や幼稚園には絶対に話を聞いておいた方がいいでしょう。先生たちは子供を見るプロですから、気になる子はある程度分かっていらっしゃいます。ですが、親から相談がないと、なかなか園側からは伝えづらいものです。
家では問題なくても集団行動では別かもしれませんし、家では問題だらけでも意外と園ではしっかりしているかもしれません。
お友達とのかかわりや、先生からの支持の通り具合など、家にいるとわからないことも多いです。
相談することで、場合によっては幼稚園や保育園から小学校に「こんな子なんです」「ここが困る所なので配慮してください」なんて言う前情報を引き継ぎしてもらうことも可能ですし、そうなると子供の小学校生活がとても楽になると思います。
もしまだ保育園や幼稚園に相談していないという方は、可能ならば、一度相談してみるようにしましょう。
経験者に話を聞く
実際に支援学級と普通学級を迷ったという先輩ママさんに話を聞いてみるのも安心です。
おすすめは、子供の特性や障害名が近いお子さんを持つ方。その方が、深い情報を得ることが出来ますし、あまりにも子供の状態が違う方に話を聞いてしまうと「うちの子はそこは問題ないし…」「うちの子はそこが問題なのに!」みたいになってしまって、あまり参考にならない場合があるからです。
信頼できるママさんや子供の発達で悩んでいることを知っているママさんがいれば、それとなく知り合いに経験者がいるか聞いてみるのがおすすめです。発達障害で悩むママさんは多いので、意外とすぐに先輩ママさんが見つかるかもしれません。
通常学級に決めても、希望なら通級は予約しておく
子供を通常学級に入れることを決めた場合でも、もし心配なら通級制度を利用しておくといいかもしれません。
通級と言うのは、1週間に1時間だけなど決まった時間に授業をお休みして、他の教室でエキスパートの先生に特別な指導をしてもらえる制度のことです。
私の地域では人気のため学期途中からは入れず、できるだけ早く予約しておかないといけないと言われています。もし希望する場合は、早め早めに動くようにしましょう。
通級はどこの小学校にも併設してあるわけではなく、場合によっては隣の小学校まで親が送っていかないといけないので、そのあたりも必ず確認しておいてください。
まとめ
我が家の長男も小学校入学が近くなり、必死で色々な情報を集めているところです。
子供が小学校で苦労しないよう、できるだけ色々なことをしてあげたい、それはどんな親も一緒だと思います。
私も、頭が禿げそうなくらい悩んでます(^^; 悩みを持っているのはあなた一人ではありません。一緒に子供のために頑張っていきましょう。