母親から息子へ!発達障害が遺伝したお話~ADHDの子ども~

発達障害の原因ははっきりとはわかっていませんが、遺伝しやすい障害だと言われています。

我が家の5歳の息子も発達障害を持って生まれてきました。ADHDと軽度の自閉症スペクトラムの発達障害があります。そして、母親である私も、息子と同じようにADHDと自閉症スペクトラムの傾向があります。

今回は、発達障害と遺伝について、我が家のことをお話したいと思います。



発達障害は遺伝しやすい障害

発達障害の原因ははっきりとは分かっていませんが、100種類以上の要因があると言われています。

その中の一つに、セロトニンやオキシトシンというホルモンが脳で正常に分泌されていないことが原因だと指摘するものもあります。実際、動物を使った研究である程度証明されているそうです。

親から顔や体の特徴を受け継ぐように、脳の特徴も受け継ぐと考えると、発達障害の原因の一つに遺伝が大きくかかわっているのは考えうることですよね。

実際、遺伝子が全く同じ一卵性双生児の両方が発達障害を持つ確率は50-80%と高いのに対して、遺伝子が違う二卵性双生児の両方が発達障害を持つ確率は20-30%と低くなるんだそうです。

一卵性双生児でも確率が100%ではないので、発達障害が起こる原因は遺伝子だけではないことも分かりますが、遺伝が大きな要因になっているのは確かなようです。

アメリカでは子供と一緒に親も診断する

モデルの栗原類さんの「発達障害の僕が 輝ける場所をみつけた」という本の中で、栗原類さんが幼少期にアメリカで発達障害の診断を受けた時に、お母さんも一緒に発達障害の診断を受けたことが書かれています。アメリカでは子供と一緒に親も発達障害の検査をするのが一般的なのでしょうか。それだけ、親からの遺伝が多いということなのかもしれません。

※脱線しますが、この本は、発達障害の子どもを育てる親御さんはもちろん、発達障害のことを知りたい方にも是非読んでほしい一冊です。個人的には、発達障害を持つ子供の考えや辛さが分かったのが大きかったです。買うのはちょっと…という方は、まずは図書館で借りてみてください!本当におすすめです。

さて、我が家の場合は?

我が家の場合は、息子の発達障害はおそらく私からの遺伝ではないかと思っています。というのも、私も幼少期に息子と同じようにADHDと自閉症スペクトラムの傾向があったからです。

具体的には、特に小学校から中学校にかけてとにかく忘れ物が多い子でした。本当に忘れ物ばかりしていたので、隣のクラスの先生が他の忘れ物をした子に「忘れ物ばかりすると私ちゃんみたいになりますよ!」と言われたこともありました。今でこそ笑い話ですが、当時の先生にはご迷惑をかけまくっていたことでしょう。胸が痛みます(-_-;)

また、他の子は興味がないことに一人夢中になることもありました。他の子がドッチボールで遊んでいるときに、私は砂場でひたすら貝殻を探していた記憶があります。

また、先生の話も聞かなかったので、だいたい友達に後から聞いたり、移動に着いて行ってました。まあ、変わった子だったと思います。幸いコミュニケーション能力はそんなに低くなかったので、ちょっと変だけど面白い子のポジションで友達からも好かれていたと思います。もともと女の子は男の子よりも持って生まれたコミュニケーション能力が高いと言われてますからね。

反対に、私の兄は他人の気持ちが分からないジャイアンタイプの人で、自分の思い通りにならないと、理不尽に怒る、殴る、ものを隠して楽しむって感じの人でした。

私と兄は年が離れているので聞いた話になりますが、やはり兄も小さいころは忘れ物も多く、じっとしていない、平気で危険なことをする、後先考えない衝動性が大きかったようです。私の父や祖父も同じような感じのところがあるので、発達障害が出やすい家系だったんでしょうね。まさに遺伝が大きく関わった一族と言えます。



私は今、発達障害者ではなく、経験でカバーした健常者…もどき?

私は確実に幼少期に発達障害の傾向がある、グレーゾーンの子どもでした。あまり発達障害にうるさくない時代に育ったのでちょっと変わった子で済んでいましたが、時代が時代ならかなり問題視される子だったのではないかなと思います。

ですが今、私は障害者かといわれるとたぶん違うと思います。障害と言うのは日常生活に何らかの不都合が起こっている状態のことなので、今何の問題もなく日常生活が送れてる私は障害者ではないと思うからです。

ただ、幼少期からの忘れっぽい特性や他の人が気にならないことが気になる特性は相変わらず残っています。

最近でも、ハンドバッグを車の屋根の上に置き忘れたまま出発してしまって、警察とご近所さんのお世話になりましたし、携帯も一日2回は無くします。

でも、自分が忘れっぽいことは十分分かっているので、失くしやすいハンドバッグはリュックに変えることで置き忘れは解決しましたし、携帯はいつでも音が鳴らせるように二台持ちにしました。人に言われたことはその都度メモや手帳に残して忘れないようにしています。

忘れっぽいというADHDの特性はありますが、経験でカバーすることでちょっと忘れっぽい人くらいの立ち位置で生きていけてるかなと思っています。

人が気にしないようなものが異常に気になってしまうときも、変に思われないように隠れてこそっと見に行くくらいの常識は身に着けました(見に行く衝動はあんまり抑えられていないかな)。

ちなみに、ジャイアンだった私の兄は、私生活では相変わらずのジャイアニズムを発揮する人ではありますが、社会人としては医療関係の仕事で接客業をしています。

特性は消えないけど経験でカバーできる

今、ADHDの特性で悩んでいるお父さんお母さんは私を含めたくさんいます。

残念ながらその特性は一生消えることなく、性格や個性として残り続けます。

ですが、ある程度の年齢になれば、自分で注意して自分の欠点をカバーすることができるようになります。

今息子を見ていると将来が不安でどうしようもない時もあるんですが、自分を鑑みてみれば、大きくなれば解決することも多いんですよね。

なら今できることは、今しかできないことをすること。愛情をたっぷり注いで、自己肯定感を育ててあげること、悩みがあれば話を聞いてあげることなんだなと思います。今が今のうちに、後悔しないように今をしっかり支えてあげることが大切なのかもしれませんね。